Spring has come.
やっと春らしくなって来た
あいつらもやって来た。
正確に表現すると
「やって来た」というより
やっ!出て来た!!
と言うのが正しいだろう。
あいつらの名は、タケノコ。
隣の敷地から
我が裏庭に侵入してくる。
タケの中でも
一番やっかいな
太くて繁殖旺盛な
モウソウという種類である。
手強い。
毎年、手を焼いている。
先日、風邪で寝込んでいるうちに
タケノコは、すっかり
竹青年に成長してしまっていた。
すでに3メートル越えのやつも。
隣との境界の斜面に出て来るので
切ると
切った私目がけて倒れてくる。
きわめて危険だ。
さらに
切ったはいいが、運べない。
まだ瑞々しい竹青年は
重い。
バラバラにするとき
何となく
罪の意識のようなものが芽生える。
精神的にも、キツイ。
病み上がりの身に、堪えた。
数日たち…
ある種の、予感がした。
裏庭を覗くと
やっぱり、チビなやつらがたむろしていた。
まだまだ、油断は出来ない。
やっと春らしくなって来た。
春は氣持ちの良い季節であるが
私は、上記の理由で
春はちょっと、
かなり…憂鬱なのである。
ああ、つい、長文になってしまった…
「春! 筍!! 美味しい!!!」
としか認識していませんでしたが、
そんなご苦労が…。