この時季
“しば”の花が咲いている
うちで
“しば”と呼んでいる木だが
ほんとうのは
何という木なのかわからない
ということに
最近氣がついた
“しば”とは
低木の総称らしいのだ
昔話で
「おじいさんは、山へ“しばかり”に…」
というのは
“芝刈り”ではなく
“柴刈り”である
昔話の“柴”は
低木の総称で
昔は山にある低木を拾って
毎日の薪にした
という話を先日読むまでは
昔話に出てくる“しば”は
うちにある木だと
思っていたのだ
いまどきの子どもが
おじいさんが“芝刈り”と言って
毎日ゴルフ三昧だったと勘違いしていた
…という冗談があるそうだが
わたしも
勘違いしていたことには
あまり変わりはない
うちの“しば”は
昔話の“しば”ではないのだ
私の“しば”を見る目は変わっても
今年も変わらず
“しば”の花が咲いている